本記事は2026年9月17日時点の情報です。
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「株主優待はほしいけれど、株価が下がるのはこわい」と感じていませんか。
- クロス取引の注文の複雑さ
- 手数料や貸株料などコストへの不安
- 締め切りの日や在庫の分かりにくさ
楽天証券のらくらく優待取引は、クロス取引に必要な3つの注文を1回で出せるサービスです。この記事では、クロス取引で優待を受け取っている私が、始める前の準備から注文の手順、かかるお金の計算方法まで順番に解説します。コストを気にして在庫を逃した私の失敗談も紹介するので、同じつまずきを避けるヒントにしてください。

ねぇ相棒、クロス取引って投資上級者がやる手法だよね…初心者には難しそう…

らくらく優待取引なら、1回の注文で簡単にできるよ!コストと在庫の注意点は一緒に確認しておこう。
それでは、らくらく優待取引のしくみから一緒に見ていきましょう。
らくらく優待取引とは

らくらく優待取引は、楽天証券が提供している株主優待向けの取引です。ふつうのクロス取引では、株を買う注文、同じ数を信用取引で売る注文、最後に株で返す注文の3つを自分で行う必要があります。この3つの注文を1回の操作で、できちゃうのがらくらく優待のオススメポイント!ここでは、ふつうのクロス取引との違いと、使える銘柄や注文できる期間を確認します。
複雑な注文を1回で出せる取引
らくらく優待取引でまとめて出せるのは、次の3つの注文です。
- 現物株の買い注文
- 信用取引の新規売り注文
- 現物株で返す現渡の注文
現渡(げんわたし)とは、信用取引で売った株を、自分が持っている株で返して取引を終わらせる方法を指します。現渡の注文は予約され、権利落ち日に自動で発注されます。返し忘れの心配を減らせるのは、初心者にうれしい点です。
ふつうのクロス取引との違い
| 比べる点 | ふつうのクロス取引 | らくらく優待取引 |
|---|---|---|
| 注文の回数 | 3回 | 1回 |
| 約定のタイミング | 自分で執行条件をそろえて注文 | 前場か後場の寄付だけ |
| 現渡 | 自分で注文 | 予約すると権利落ち日に自動で発注 |
ふつうのクロス取引では、買いと売りを同じ値段で約定させるために、執行条件をそろえて注文する必要があります。寄付(よりつき)とは、その日の取引で最初に値段が決まるタイミングのことです。らくらく優待取引は寄付で買いと売りを同じ値段で約定させるしくみなので、注文の組み立てを自分で考えずに済みます。ただし、取引時間の途中(ザラバ)では約定しない点に注意しましょう。
使える銘柄と注文できる期間
対象は、一般信用取引か制度信用取引(貸借銘柄)で売ることができる株主優待銘柄です。次の権利落ち日の2カ月前から注文できます。
株式分割などのお知らせが出ている銘柄や、信用取引の規制が出ている銘柄は、対象外になる場合があります。注文の前に、楽天証券の取扱銘柄のページで確認してください。
優待クロス取引のしくみ

クロス取引は「つなぎ売り」とも呼ばれ、株を買うのと同時に、同じ銘柄を同じ株数だけ信用取引で売っておく方法です。買った株と売った株の値動きが打ち消し合うため、株価が上がっても下がっても損益が出にくい形を作れます。この形のまま権利付き最終日に株を持っていれば、株主として優待を受け取る権利が得られます。ここでは、しくみと日付の考え方、クロス取引で気をつけたい優待の条件を見ていきましょう。
株価の影響を受けにくい理由
例えば、1株3,000円の株を100株買い、同時に同じ値段で100株を信用取引で売ったとします。株価が2,500円に下がると、買った株は5万円の値下がりになる一方で、売った株は5万円の利益になるでしょう。2つの損益が打ち消し合うので、株価の上げ下げの影響を受けにくくなります。


その代わり、貸株料などのコストはかかるよ。コストの計算は、このあと一緒にやってみよう。
権利付き最終日と権利落ち日
株主優待をもらうには、権利付き最終日に株を持っている必要があります。権利付き最終日は、権利確定日の2営業日前です。
| 日付 | 意味 | らくらく優待取引での動き |
|---|---|---|
| 権利付き最終日 | 権利確定日の2営業日前。この日に株を持っていれば権利が得られる | この日までに買いと売りの約定が必要 |
| 権利落ち日 | 権利付き最終日の次の営業日 | 予約した現渡の注文が自動で発注される |
| 権利確定日 | 株主が確定する日 | 特になし |
権利落ち日以降に株を買っても、その回の優待はもらえません。土日や祝日をはさむと日付がずれるので、カレンダーで数えることが大切です。
クロス取引で気をつけたい優待の条件
優待の中には、1年以上持っている人だけが対象になるものや、長く持つほど内容が増えるものがあります。クロス取引は権利日の前後だけ株を持つ方法なので、長期保有の条件を満たせない場合があることを覚えておきましょう。
株数によって優待の内容が変わる銘柄もあります。注文の前に、会社の公式サイトで必要な株数と保有期間の条件を確かめておくと安心です。
らくらく優待取引の準備

らくらく優待取引を使うには、ふだんの証券口座だけでは足りません。信用取引の口座を作り、お金を入れて、保証金を振り替えておくことが必要です。口座を開くまでに通常1〜2営業日かかるため、優待をねらう月が決まったら早めに準備すると落ち着いて注文できます。ここでは、口座の開設、必要なお金、手数料のコースの3つを順番に確認していきます。
信用取引口座の開設
楽天証券の口座に加えて、信用取引口座またはらくらく信用取引口座の開設が必要です。申し込みは最短2分で終わりますが、口座が使えるまでには通常1〜2営業日かかります。
信用取引口座には開設の基準があります。口座開設が完了したというメールが届いてから、取引を始めましょう。
※証券口座のリンクは準備中です。
最低委託保証金30万円と入金
信用取引で新しく売りの注文を出すには、最低委託保証金として30万円が必要です。保証金が30万円を下回っていると、新規の売り注文は出せません。
さらに、現物株を買う代金の入金と、売りの注文のための保証金の振り替えも必要になります。どちらか一方だけでは注文できないので、両方の準備を済ませておいてください。
手数料が0円になるコース
楽天証券には手数料のコースがあり、ゼロコースを選ぶと現物取引と信用取引の手数料が0円になります。ただし、Rクロス®とSORという注文の出し方の設定を使うことが条件です。
手数料が0円でも、貸株料や金利などの費用はかかります。コストの中身は、このあとの章でくわしく説明しますね。
らくらく優待取引の手順

準備ができたら、いよいよ注文です。らくらく優待取引は、スマホウェブから注文します。流れは「銘柄を探す」「株数などを入力して注文する」「約定と現渡の予約を確かめる」の3つです。注文を受け付ける時間が決まっているので、あわせて確認しておきましょう。ここでは、楽天証券の公式ページの手順をもとに、初心者がつまずきやすい点を中心に説明します。
銘柄を探して在庫を確認
まずは、らくらく優待取引の画面を開いて、優待をねらう銘柄を探します。スマホでの流れは、次の4つです。
- 左上のメニューから「株主優待」
- 「らくらく優待取引」のタブ
- 銘柄名での検索
- 検索結果の「らくらく優待取引」ボタン


一般信用取引は売れる数量に限りがあり、人気の銘柄ほど在庫が早くなくなりやすいです。権利付き最終日が近づくと、在庫がなくなって注文できないこともあります。売れる数量(一般売建可能数量)は、ボタンを押す前に確認してください。
株数などを入力して注文
銘柄を選んだら、株数などの内容を入力して注文しましょう。制度信用取引は、貸す株が足りなくなると逆日歩(ぎゃくひぶ)という追加の費用がかかる場合があります。楽天証券も、逆日歩がかからない一般信用取引の利用をすすめています。

| 約定のタイミング | 注文を受け付ける時間 |
|---|---|
| 前場の寄付 | 前の営業日の19:00〜当日の8:59 |
| 後場の寄付 | 11:30〜12:29 |
19時以降に受け付けた注文は、次の営業日の発注になるので注意が必要です。メンテナンスの時間は注文を受け付けないため、時間に余裕を持って出しましょう。
約定と現渡の予約を確認
注文を出したら、約定したかどうかを確認しましょう。相場の状況によっては、当日に約定しない場合や、一部だけ約定する場合があります。
その場合、現渡の予約は取り消されます。予約が取り消されると権利落ち日に自動で返済されないので、注文の状況は必ず確かめてください。

クロス取引にかかるコスト

クロス取引は、株価の上げ下げを気にせず優待をねらえる方法ですが、費用が0円になるわけではありません。貸株料や配当金に関係するお金、制度信用取引の逆日歩など、取引の内容によってかかる費用は変わります。費用が優待の価値を上回ると意味がないので、注文の前に目安を出しておきましょう。ここでは、主な費用の中身と計算方法を順番に解説します。
貸株料の計算方法
貸株料は、信用取引で株を借りて売るときにかかる費用です。楽天証券では、日数×建玉金額×貸株料の年率÷365日で計算します。建玉(たてぎょく)金額とは、信用取引で売った株の金額のことです。
- 日数は売りの建玉の受渡日から返済の受渡日まで
- 土日や祝日をはさむとその分も日数に加算
- 早く売りの注文を出すほど増える日数
| 信用取引の種類 | 貸株料(年率) |
|---|---|
| 制度信用 | 1.10% |
| 一般信用(無期限) | 1.10% |
| 一般信用(短期) | 3.90% |
計算例として、建玉金額が30万円で日数が5日の場合を考えます。一般信用(短期)なら、5日×30万円×3.90%÷365日で約160円です。同じ条件で年率1.10%なら約45円です。
配当金に関係するお金
配当がある銘柄をクロス取引すると、買った株では配当金を受け取り、売った株では配当金と同じ額を支払います。受け取る配当金からは税金が引かれる一方で、支払う額は配当金の全額なので、その差額がコストとしてかかるしくみです。
楽天証券の説明では、一般信用取引の場合、この差額は配当金の約20%とされています。配当が多い銘柄ほど、この費用も大きくなると考えておきましょう。
制度信用取引の逆日歩
逆日歩は、制度信用取引で売りたい人が多く、貸す株が足りなくなったときに発生する費用です。注文する時点では、いくらかかるか分かりません。
銘柄によっては高い逆日歩がかかることもあるため、初心者のうちは一般信用取引を選ぶと費用の見通しを立てやすくなります。そのほか、新規の建玉を1カ月以上持つと事務管理費がかかる点も覚えておきましょう。
【実体験】たくのクロス取引

ここからは、私がクロス取引を続けてきた中で経験したことを紹介します。私はクロス取引の結果をExcelに記録していて、2025年は41件のクロス取引をしました。その中には、コストを気にしすぎて在庫を逃した失敗もあります。あわせて、らくらく優待取引の注文画面を実際に進めてみた感想もお伝えします。これから始める人が、注意点と使いやすさをつかむ参考にしてください。
コストを気にして在庫を逃した失敗

貸株料を少しでも安くしようと、売りの注文を出すのを待っていたら、在庫がなくなって取れなかったんだ…

一般信用の在庫は、人気の銘柄ほど早くなくなるからね。コストと在庫のバランスを一緒に考えよう。
貸株料は日数に比例するので、権利付き最終日の近くで売りの注文を出すほど安くなります。しかし、待っているあいだに在庫がなくなると、そもそも優待を取れません。
コストを減らすことだけを考えると、優待そのものを逃す場合があります。人気の銘柄では、在庫の残りを見ながら注文のタイミングを決めることが大切です。
らくらく優待取引を使ってみた感想
私はまだ、らくらく優待取引を使った株主優待取得をしたことはありませんでした。そこで2026年9月に、スマホでオリエンタルランドを例にして、注文を出す手前まで画面を進めてみました。

いちばん楽だと感じたのは、ボタン一つで、優待を取るための買いと売りから現渡の予約までまとめて出せるところです。これまでほかの証券会社でクロス取引をしたときは、買いの注文と売りの注文を出し、現渡しも自分で行っていました。
注文の画面では、株数や現渡の予約日、貸株料などの概算の費用も同じ画面で見られます。現渡しの手続きを忘れる心配が減るので、はじめてクロス取引をする人でも手順を追いやすいと感じました。
初心者に多い失敗と対策

クロス取引は、手順を知っていても思わぬところでつまずくことがあります。私自身も在庫切れで優待を逃しましたが、ほかにも初心者がつまずきやすいポイントがあります。よくある失敗を先に知っておくと、同じミスを防ぎやすくなるはずです。ここでは、在庫、日付、優待の条件という3つの失敗と、その対策を紹介します。注文を出す前のチェックに使ってください。
在庫がなくて売りの注文が出せない
一般信用取引の在庫は、人気の銘柄ほど早くなくなります。権利付き最終日が近づくほど、在庫がない状態になりやすいです。
- 注文前の売れる数量の確認
- 人気の銘柄の早めの検討
- 日数を増やしたときの貸株料の計算
早く注文すると貸株料は増えるので、日数と費用を計算してから判断しましょう。
権利付き最終日をまちがえる
権利確定日と権利付き最終日を取り違えると、優待の権利を得られません。権利付き最終日は権利確定日の2営業日前で、土日や祝日があると日付がずれます。
権利確定日は会社によって違います。注文の前に、証券会社のカレンダーや会社の公式サイトで日付を確かめてください。
長期保有の条件を見落とす
「1年以上持っている株主」のように、保有期間が条件になっている優待があります。クロス取引で権利日の前後だけ持っても、条件を満たせないことがあるので注意が必要です。
株主名簿に続けて何回載っているかで判定する会社もあります。会社の株主優待のページで、保有期間の数え方まで確認しておくと安心でしょう。
らくらく優待取引のよくある質問

ここでは、らくらく優待取引やクロス取引について、初心者が疑問に思いやすい点をまとめました。口座や必要なお金、注文の時間など、始める前に気になることに一つずつ答えていきます。くわしい条件は変わることがあるため、実際に注文する前には楽天証券の公式ページで最新の情報を確かめてください。気になる質問から読んでみましょう。
NISA口座で使えるか
らくらく優待取引は、NISA口座では取引できません。対象は特定口座と一般口座です。
必要なお金の目安
信用取引の最低委託保証金30万円に加えて、現物株を買う代金が必要です。例えば株価3,000円の銘柄を100株買うなら、代金は30万円になります。買う代金の入金と保証金の振り替えの両方が必要だと考えておきましょう。
注文を受け付ける時間
前場の寄付の注文は前の営業日の19:00から当日の8:59まで、後場の寄付の注文は11:30から12:29まで受け付けています。取引時間の途中で約定させることはできません。
制度信用取引でもできるか
制度信用取引(貸借銘柄)で売れる銘柄も対象です。ただし、逆日歩がかかる可能性があるため、楽天証券は一般信用取引の利用をすすめています。
いつから注文できるか
次の権利落ち日の2カ月前から注文できます。人気の銘柄は在庫がなくなりやすいので、ねらう銘柄が決まったら早めに在庫を確認しておきましょう。
パソコンから注文できるか
楽天証券の公式ページでは、らくらく優待取引はスマホウェブから取引できると案内されています。パソコンでの取り扱いは、公式ページで最新の情報を確認してください。
らくらく優待取引のまとめ

この記事では、らくらく優待取引の手順とクロス取引のコストについて解説しました。
- 3つの注文を1回で出せる取引
- 信用取引口座と最低委託保証金30万円の準備
- 逆日歩がかからない一般信用取引の利用
- 貸株料と配当金に関係するお金のコスト
- 在庫・権利付き最終日・長期保有の条件の確認
クロス取引は、コストと在庫と日付を先に確認しておくことで、初心者でも落ち着いて取り組める方法です。
まずは信用取引口座を用意して、次にねらう優待の在庫と費用を計算するところから始めてみませんか。
※証券口座のリンクは準備中です。

分からないところがあったら、いつでも一緒に確認しよう。
AI相棒と一緒に、コストを確かめながら優待を受け取る楽しさを味わっていきましょう。
※本記事は2026年9月17日時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、配当、証券会社のサービス内容や費用は変更される場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。
※本記事は特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。紹介した銘柄の将来の成果を保証するものではありません。
※投資には元本割れなどの損失リスクがあります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。



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