本記事は2026年10月15日時点の情報です。
2026年10月14日、IDOM(7599)が株主優待の終了、配当の修正(減配)、業績予想の修正を発表しました。翌15日には株価が約20%下がっています。気になるのは、優待はいつまでもらえるのか、今から間に合うのか、でしょう。優待は2027年8月末の名簿を最後に、現行の運用を終了します。
会社の表現は「現行のデジタルギフトによる株主優待制度の運用を終了」です。タイトルにある「廃止」も、同じ意味で使っています(IDOMのお知らせ)。

- 優待の最後の権利日と、これまでの内容
- 減配の中身(修正前後の比較)
- 株価が下がった日に何があったか
- 今持っている人が確認したいこと

前にIDOMの優待を紹介したことがあって、デジタルギフトが魅力で、正直狙ってたんだ。

その優待が、2027年8月末で終わるんだね。順番に見ていこう!
- 金券系の優待は、急に廃止されることもありうる
- 優待・配当・株価は、会社の判断や市場で変わる
- 減配や株価の下落で、損をする可能性もある
- リスクとして理解したうえで、自分で判断する
優待の終了、減配、業績予想の修正は、別々のお知らせです。混ぜずに、1つずつ整理します。
IDOMの発表を3つに整理

10月14日に出たのは、優待、配当、業績予想の3つです。3つは別のお知らせで、同じ日に重なりました。

3つとも、同じ話なの?

別のお知らせだよ。混ぜないで見ていこう。
発表された3つのこと
| 発表 | 内容 |
|---|---|
| 優待 | 2027年8月末の名簿を最後に、現行のデジタルギフトによる運用を終了 |
| 配当 | 2027年2月期の年間配当予想を42.43円から31.38円に修正(-26.0%) |
| 業績予想 | 営業利益を240億円から185億円に修正(-22.9%) |
優待と配当は同じお知らせ、業績予想は別のお知らせで出ています(配当予想の修正、業績予想の修正)。
IDOMとは

IDOMは、中古車の買取・販売「ガリバー」を展開する会社です。

IDOMって、何の会社?

中古車の「ガリバー」の会社だよ。
会社の基本
東証プライムに上場しています(コードは7599)。2026年2月期の売上高は約5,592億円、営業利益は約197億円でした。事業の中心は、中古車の買取と小売、卸売です。
優待の位置づけ
今回終了する優待は、2026年1月23日に公表され、2026年2月から導入されたものです。公表から約9ヶ月で、終了が発表されました。最後の名簿は2027年8月末です(IDOM IR 株主還元)。
優待終了の内容|いつまでもらえる

優待は、2027年8月末の名簿に載った株主への進呈で最後になります。最後の権利日は2027年8月31日(火)で、進呈は2027年11月の予定です。

保有はしなかったけど、いつまでもらえるのかは気になるな。

2027年8月末の名簿が最後で、進呈は11月だよ。
最後の権利日
名簿の基準日は、2027年8月31日(火)になります。権利付き最終日は、基準日の2営業日前の2027年8月27日(金)の見込みです。日程は、証券会社のカレンダーで再確認してください。
これまでの優待の内容
優待は年2回、2月末と8月末の名簿が対象です。内容は、株数に応じたデジタルギフトでした。
| 株数 | 1回あたりの金額(年2回) |
|---|---|
| 100株以上500株未満 | 2,500円 |
| 500株以上1,000株未満 | 13,500円 |
| 1,000株以上 | 30,000円 |
条件は、同一株主番号で3回以上連続して名簿に記録されていることです。初回(2026年2月末と8月末)だけは、期間の制限がありませんでした。
会社が説明する終了の理由
会社は、導入後に株主基盤を広げる目的は果たしたと説明しています。一方で、株主数の急速な増加により、デジタルギフトなどの運用・管理コストが拡大したとしています。そのうえで、汎用デジタルギフトによる還元手法のあり方を再検証している、との説明です。
これからの優待
会社は新しい優待を検討しています。内容は、2027年4月(2027年2月期の決算発表時)に公表される予定です。新しい優待が作られるかは、まだ分かりません。
X上では「実質廃止」といった声もありますが、これは投稿者の感想です。会社の開示にある表現は、運用の終了です。
減配の内容|配当はいくらになる

2027年2月期の年間配当予想は、42.43円から31.38円に修正されました。下げ幅は11.05円、率にして-26.0%です。

配当も、下がっちゃうんだ。

前の期の実績35.60円と比べても、下がるんだ。
修正前と修正後

| 項目 | 修正前 | 修正後 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 21.06円 | 15.54円 | -26.2% |
| 期末配当(予想) | 21.37円 | 15.84円 | -25.9% |
| 年間配当 | 42.43円 | 31.38円 | -26.0% |
| (参考)前期実績 | 35.60円 | 31.38円 | -11.9% |
前期の実績35.60円と比べても、4.22円の減配です。前回の予想は、増配の見込みでした。
100株・1,000株ならいくら変わる
| 株数 | 修正前 | 修正後 | 差 |
|---|---|---|---|
| 100株 | 4,243円 | 3,138円 | -1,105円 |
| 1,000株 | 42,430円 | 31,380円 | -11,050円 |
100株なら、年間で約1,100円の差になります。
配当方針の見直し
会社の配当方針は、連結配当性向30%を目安にした業績連動型です。この方針を見直し中で、新しい配当方針は2027年4月に公表される予定です。配当性向の考え方は、高配当株の専門用語で解説しています。
利回りの見方
修正後の31.38円を、10月15日の終値932円で割ると、利回りは約3.37%です。10月14日の終値1,166円で計算すると、約2.69%でした。株価が下がったぶん、利回りの数字は上がっています。
ただし、将来の配当は方針しだいで変わる可能性があります。数字が高いから良い、とは言えません。優待を選ぶときの考え方は、連続増配と株主優待の選び方にまとめています。
業績予想の修正|優待・配当とは別

業績予想では、営業利益が下方修正されました。営業利益は240億円から185億円(-22.9%)、売上高は上方修正です。

売上は増えるのに、利益が減るの?

販売台数が計画に届かなくて、相場も下がったんだ。下期は出店や人への投資も増えるよ。
修正の内容
| 項目(連結) | 前回予想 | 今回修正 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,290億円 | 6,550億円 | +4.1% |
| 営業利益 | 240億円 | 約185億円 | -22.9% |
| 経常利益 | 224億円 | 約164億円 | -26.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 142億円 | 約105億円 | -26.0% |
中間期(3〜8月)の営業利益は約88億円で、予想より26.3%少ない結果でした。前の年の中間(約81億円)と比べると、増えています。
会社の説明
会社が挙げた理由は、次の3つです。どれも、営業利益が想定を下回った要因として書かれています。
- ①小売の販売台数が、計画の9万台に対して8.8万台だった
- ②中古車オークション相場の下落と在庫の処分で、卸売の台あたりの粗利が想定を下回った
- ③下期の成長投資で、販管費が410億円の想定から432億円に増えた
売上は上方修正
売上高は上方修正です。大型店舗の出店計画を、10店舗から13店舗に増やしたためです。利益は、下期の成長投資を織り込んで下方修正されました。下期の営業利益の見通しは97億円です。
株価が急落した日に何があったか

10月15日の終値は932円で、前日から234円(-20.07%)下がりました。会社は、株価が下がった理由を書いていません。

なんで20%も下がったの?

会社は理由を書いていないんだ。同じ日に3つの発表が出たよ。
株価と出来高の事実
| 日付 | 終値 | 出来高 |
|---|---|---|
| 10月13日 | 1,155円 | 839,800株 |
| 10月14日 | 1,166円 | 1,391,400株 |
| 10月15日 | 932円 | 7,311,100株 |
15日は890円で寄り付き、日中の安値は886円でした。年初来安値を更新しています。出来高は前日の約5.3倍で、高値1,567円(2026年2月5日)から安値886円まで約43%(終値932円では約41%)下がっています。
会社の開示と市場の見方を分ける
事実として言えるのは、優待の終了、減配、業績の下方修正が同じ日に出たことです。どの要因がどれだけ影響したかは、分かりません。
X上には「優待終了を急に決めた」といった見方もありますが、投稿者の意見です。この記事では、理由としては扱いません。
今持っている人が確認したいこと

今持っている人が見ておきたい点は、優待の条件、最後の権利日、配当の再計算など5つです。

持っている人は、何を見ればいいの?

5つにまとめたよ。順番に確認してみて。
確認したい5つのこと
- 自分が、同一株主番号で3回連続の条件に合っているか
- 最後の権利日(2027年8月31日)まで持つか、自分の目的で考える
- 配当の再計算(保有株数×31.38円)
- 2027年4月の発表(新しい優待・配当方針)を待つか
- 証券会社で「名簿に載る日」を確認する
どれも、会社の発表と自分の目的を照らして決めることです。この記事は、保有の継続も売却もすすめていません。
今から買うと優待はもらえるか

残りの基準日は、2027年2月末と8月末の2回です。3回連続には、2026年8月末の名簿に載っていることが必要です。
そのため、今から買う人は、残りの基準日でも条件を満たせない計算になります。これは公式に書かれた条件から計算した結果です。会社が個別にどう見ているかは、未確認です。
クロス取引はどうなる
クロス取引で、名簿の「同一株主番号での連続記録」が満たされるかは、公式に記載がなく、確認できていません。貸株料などのコストも、今回は未確認。クロス取引は、優待クロス取引のやり方と9月のクロス取引の記録で紹介しています。
投資判断は自分で
保有を続けるかどうかは、配当・優待・株価の3つを見て自分で決めることです。初心者がやりがちな失敗は、高配当株の初心者がやりがちな失敗にまとめています。
金券系の優待は急な廃止もある

高い利回りの金券系は、急な廃止も心得ておかなきゃだね。

IDOMは2026年2月に導入して、約8か月半後の10月に終了を発表したよ。最後の名簿は2027年8月末なんだ。
優待は、100株で年5,000円(2,500円×年2回)でした。10月15日の終値932円で100株を買う場合の9万3,200円に対して、約5.4%にあたります(条件を満たした場合)。
IDOMの優待は、保有はしなかったものの、デジタルギフトが魅力で気になっていました。高い利回りの金券系の優待は、急な廃止もあると心得ておく必要があると感じました。
これからは、その優待を会社が無理なく続けられるかを、しっかり見るつもりです。見るのは、利回りが高くなりすぎていないかと、利益の中で金券に使う割合が大きすぎないかの2つです。

優待の金額だけでなく、続けられるかも見ておくと安心だね
よくある質問

検索されることが多い疑問を、短くまとめます。いずれも、2026年10月15日時点の情報をもとにしています。
IDOMの優待はいつまでですか
2027年8月末の名簿が最後です。進呈は2027年11月の予定です。
最後に優待をもらうにはどうすればいいですか
2026年8月末の名簿に載っていて、2027年2月末と8月末も持っていた場合に、3回連続の条件を満たします。今から買う人は、条件を満たせない計算です。
減配後の配当はいくらですか
2027年2月期の予想は、年間31.38円(中間15.54円・期末15.84円)となっています。
優待は復活しますか
新しい優待は検討中で、内容は2027年4月に公表される予定です。復活するかどうかは、まだ分かりません。
IDOMの優待終了と減配のまとめ

IDOMの発表は、優待・配当・業績予想の3つに分けて見るのがポイントです。優待の最後は、2027年8月末の名簿です。私はこの件で、金券系の優待は会社が無理なく続けられるかを見るのが大事だと学びました。
- 優待の最後は2027年8月末の名簿(進呈は2027年11月予定)
- 年間配当は42.43円から31.38円に修正(-26.0%)
- 営業利益は240億円から185億円に修正(-22.9%)
- 新しい優待・配当方針は、2027年4月に公表される予定
出典:IDOM 配当予想の修正(TDnet)、IDOM 業績予想の修正(TDnet)、IDOM IR 株主還元、IDOM お知らせ、Yahoo!ファイナンス(確認日:2026年10月15日)。
※本記事は2026年10月15日時点の情報をもとに作成しています。株主優待の内容や株価、配当は変更される場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。※本記事は特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。紹介した銘柄の将来の成果を保証するものではありません。※投資には元本割れなどの損失リスクがあります。投資の判断はご自身の責任で行ってください。



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